勝利至上主義を正当化するために
語られるのが
「試合に出なくても成長する」だ。
本当にそうだろうかと疑問に思う。
日々の活動を通じて成長する部分は
もちろんある。
例えば、スケジュール管理や
継続する力などはそうだろう。
ただ、これらは何もスポーツをすることでしか
成長できないわけではない。
学校であれ生活の中でも
十分成長するものだ。
たとえ試合に出れなくでも
これらのようなものが成長するのだから
試合に出なくても問題ない
残念だけど
そう思っている指導者は少なからずいる。
もちろんサッカー以外の人としての成長は
必要なのだから間違ってはいない。
けど、子供たちはサッカーをやりにきているのであって
見学にきているのではない。
見るのも経験といった
大人の狡猾な言い訳によって
試合に出さないというのはどうなのだろう。
以前、他チームの保護者に
お昼を食べに行っているようなものだと
言われたことがある。
子供が全く試合に出ず
弁当を食べて帰ってくるそうだ。
一部の人間が楽しむために
犠牲になっている人がいるということだ。
いつまでこのようなことを
続けるのだろうか?
「補欠ゼロ」
いま、U12リーグ戦が行われてりますが
公式戦はベストメンバーでサブの選手は
その後に行われる練習試合に出る
こんな感じのチームが多い。
勝つために、勝ちたいから
ベストメンバーで臨む。
そのチームの考えかただから
口をはさむ必要はないけれど
取り残されている子がいるのが事実。
本当に1人1人を成長させたいと思うなら
緊張度の高い本番のゲームに出すことだ。
緊張の緩んだ練習試合では
本気度が低いからメンタルが育たない。
これでは本番のゲームで実力を発揮する
ことが難しいからいつまでたっても
成長しない。
これでは本人も楽しむことができないだろう。
勝利至上主義は一部の子たちの裏に
このような犠牲がある。
これで育成と言えるのだろうか?
ここに疑問を持っている私たちは
公式戦に全員出場させている。
つまり補欠ゼロだ。
しかも、全員出して勝つことを目的とし
なおかつ内容も求めている。
とても難しいことにチャレンジしている。
簡単なことではないけれど
そのおかげで1人1人の成長が見て取れる。
もちろん誰が先発で出るのかという
競争を排除してはいない。
みんなで仲良く分け合おう
といったことではなく
全員が試合に出て
全員がヒーローになることで
勝利を掴んでいく。
まだまだその目的達成までは遠いけれど
少しずつ近づいていることは間違いない。
もう一つ、クラブとしても
この勝利至上主義をぶっ壊したいと考えて
誰もがいつでも楽しめるスポーツの在り方に向けて
活動しています。
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