自分で考えてプレイできる選手の育成と、プレイを真剣に楽しむ事。これが私たちのコンセプトです。
今、有利な走力、身体の大きさといったフィジカルの差は、いつかなくなります。
だからこそ、今、身に着けるべきものが判断力と技術です。繰り返し続けることで技術の向上はできます。しかし、判断力を身に着けるには、失敗の経験が必要になります。
残念ながら、まだまだ勝利至上主義の傾向が強いのが現実です。
勝ちたいコーチが選手に指示を与えることで、アイデアや主体性が失われてしまう場面をよく見かけます。主役は選手であり、大人ではないはずです。
ゲームに関しては見守る姿勢が大事だと考えています。また私たちは選手の可能性を少しでも広げるためにトレーニングを重要視しています。
その中で、ゲームでプレイを楽しめるように、技術と判断力を積み上げその確認のためにゲームを行っています。もちろん、競技ですから勝負にはこだわります。
しかし、コーチが勝負にこだわりすぎれば、子供たちはやらされるようになり、指示待ちになりがちです。
そうではなく、自ら考える選手の育成に取り組んでいます。なぜなら、教育でも「教える」教育から「考えさせる」教育にシフトしていく必要性があると国も訴えています。
このことからも、スポーツをする価値が技術の向上や成績だけでは足りません。
今、激動の時代といわれている中で、以前のような前例が正解とならない今だからこそ、正解のない時代への対応策としてスポーツは役に立ちます。
とくにサッカーでは、同じ場面がありません。目まぐるしく変わるゲームの中で、常に最適解を見つけプレイしていきます。
最適解を見つけるためには考える力を身につけ、判断力をあげる必要があります。そのためには、たくさんの失敗が必要なのです。
私達は技術的なミスをしても咎めません。叱ってもうまくならないことを理解しているからです。それよりも最適解を見つけるために考えてプレイしているのかに重点を置いています。
このクラブが、子供達に考える力を身に着ける場所でありきっかけを与えること。また将来、どの分野でも、そして世界でも活躍できる人になれるようお手伝いができればと思っています。