各チームに方向性があります。
例えば必勝。
必ず勝つという方向性。
そのほかにも、楽しくプレーするというのも
あります。
この方向性は色々あって良いと思いますが
そもそもスポーツをする上で何が得られるか
ここを考える事はとても大事です。
最近、柔道で全国大会が廃止になりました。
これについては賛否両論で
サッカーでも全国大会について様々な意見が出ています。
廃止がいい、形を変えてなどの意見がありますが
どれでもいいので、そのスポーツをする全ての選手に
何を与えることができるのかを意識することが
大切だと思います。
そして、この考えは全国レベルでだけでなく
僕たちのような小さなクラブレベルでも
必要なことです。
何を与えることができるのか
絶対的な正解はなく
関わり続ける限り問い続けるものです。
その中で、僕たちは一つの方向性を
見いだしました。
それが「全員出場」
最近チームに加入した子も
試合に出ることが面白くて仕方がないと
言っていました。
この感覚はとても大事で
楽しさと厳しさの狭間の中で感じることができるものです。
楽しいだけでは責任感が育たない
厳しいだけでは主体性が育ちません。
面白いから自ら取り組み
問題や困難が現れても
工夫しながらチームの目的に向かって
進んでいくことができます。
このような多様な経験を得られるのが
スポーツだと考えています。
スポーツも単に勝ち負けだけでなく
そこで過ごした経験は
将来、子どもの役に立つと信じて
コーチが見据えているのか。
目の前の勝負にこだわるその先に
何があるのかを見据えて
種をまく。
それはいつか芽を出し開花します。
子ども達が大人になったとき
「ああ、そういうことか」
と気づいてくれれば良いかなと思います。
だからこそ、ジュニア世代で
勝ちも負けも
面白いこともつまらないことも
楽しさも苦しさも
安心も不安も
余裕も緊張も
などの経験をさせることが
必要だと思います。
そのために、全員が同じ経験ができるように
対等に扱うから全員出場なのです。
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