現在、スポーツにてメンタルに関わるトレーニングを
行っているところはあまりないと思います。
一般的は、メンタルより先に
技術を高めるトレーニングが主になっています。
技術系のトレーニングについては
科学的な根拠を元に行われるようになってきまました。
しかし、メンタルに関しては未だに気合いと根性といった
精神論を基に行われていることが多いのが実情です。
高校の部活動で暴言、暴力のニュースが
取り上げられていますが
恐怖でコントロールする方法が未だに行われていることは
残念なことです。
未だに選手のパフォーマンスが上がらないと
怒鳴るシーンがまだまだ見受けられます。
叱咤激励ならまだしも
感情のコントロールができなくなり
暴言につながることが多いのでは
思います。
言葉で追い込むことで
悔しさや負けん気を引き出そうと
しているのだと思います。
しかし、それと同時に否定も含まれており
選手の自己評価は下がり自信を失ってもいるのです。
自信を失わないために
コーチがすることは勇気を失わない
言葉かけです。
けれども、最も大事なことは
選手自らが心の状態をコントロールすることです。
どんな環境、場面でも
頼りになるのは自分自身です。
勇気を持ち果敢にチャレンジするためには
心が整っていなければできないことなのです。
心を整えるためには
できるかも、できそうといった
思考になるようにトレーニングが必要です。
メンタルをタフに育てていくのが
メンタルトレーニングです。
これをサッカーを通じて行っていくことが
最も価値のあることだと思います。
「メンタルトレーニングとは?」
僕たちのクラブでは定期的に
メンタルトレーニングを実施しています。
このメンタルトレーニングの目指すところは
根拠のない自信を高めることです。
根拠のない自信とは
なんとなくできそう、きっとできるといった
前向きな思考になることです。
これを意識せずに、自然と無意識にできるような
思考のくせを身につけるのを目指します。
自分ならできると思うことができれば
困難が起きても乗り越えるためのチャレンジができます。
こうやって経験を積み重ねていけば
多少のことでは折れない心に育っていきます。
これがレジリエンス(回復力)といわれるもので
その土台となるのが、根拠のない自信なのです。
そして、自信を高めるメンタルトレーニング
だけをしていればいいのではありません。
メンタルをタフに育てるには
公式戦の試合という本番の中で経験することが
欠かせません。
だから、僕たちは公式戦に選手全員を出場させるのです。
そして、自信を高めるて終わりではなく
続きがあります。
それは「夢や目標」を実現していく
経験をすることです。
自分に自信がないと夢や目標を話しませんが
自信を持てるようになると話し始めます。
中には話さない子もいますが、表情が変わりますので
何かを考えているだろうなと見て取れます。
夢があっても道筋が見えないと
あきらめる子どもは少なくありません。
その子がやってみようかなと思うためには
道筋を可視化する必要があります。
そうしていくと、今すべきことや必要なこと
重要なこと、大切なことが自然と見つかるようになります。
コーチのすべきことは、
夢を実現させるまでの道筋を時に示唆して
何が必要なのかを認識してもらうために
問い続けることなのです。
ここまでお話ししたメンタルトレーニングは
子どもがパフォーマンスを発揮し成果を上げていく
ものです。
単に技術を上げる、試合に勝つために
行っているのではありません。
これらメンタルトレーニングを
サッカーを通じて心のセルフマネジメント能力を
育てていくことが最上位の目的です。
なぜなら、全ての始まりは心の状態から始まるからです。
心が備わらないと体が付かない
体が付いてこそ技が発揮されるからです。
例えば、サッカーなら
焦りがあればミスが起き
不安であれば消極的になり視野も狭くなる
ということが起こります。
だからこそ、心の状態を整える
メンタルのセルフマネジメントが必要になるのです。
スポーツに限らず、人生の中のあらゆる場面で
必要になる能力です。
このことを理解している
プロ、アマチュア選手といったアスリート
経営者、ビジネスパーソンなどが
メンタルトレーニングを受けているのです。
このメンタルトレーニングは
学校では教えてくれないし
スポーツの場でもごく一部でしか行われていません。
このメンタルトレーニングを施せる人材が
まだまだ少ないのが原因です。
しかし、海外ではすでに育成年代において
メンタルも含めたコーチングが当たり前になっています。
これから、日本でもスタンダードになっていくでしょう。
※自己啓発と言った非科学的なものではなく
再現性のある認知科学を基にしたメンタルトレーニングになります。
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