ポジションはベンチ

数年前に移籍してきた子にポジションは?
と聞いたところ「ベンチ」といわれ
びっくりしたことがあります。
小美玉市サッカーチーム
試合に行ってもずっとベンチで
ほぼ出場はなかったようで
弁当食べて帰ってきたこともあるそうです。

嘘のような本当の話ですが
野球でも6年間一度もバッターズボックスに
立たずに卒業した、そんな話も聞きます。

この手の話はゴロゴロしていて
私たちは、ここに異を唱え補欠ゼロを
掲げて活動しています。

だからといって無条件に誰でも試合に出す
という事ではなく、自信を失わないように
選手の心理状態を見極めて出すようにはしています。

「競争は必要か?」

スタメンを勝ち取るために競争は必要だと
多くの方が言っています。

この考えには賛成ですが
小学生年代ではなく中学生年代からで
良いと思います。

中学生年代でスタメンを勝ち取るためにも
小学生年代で緊張感のある公式戦を経験する事は
自分の力を知る事になります。

また、どんなに技術があっても
本番で技術を発揮する事が重要ですので
場慣れがする必要があります。

だから、いくらトレーニングを積んでも
緊張感のある試合で心理をコントロールする
事ができなければパフォーマンスはあがりません。

大事なのは、今持っている力を
最大限発揮すること。

そのために、本番を経験させることが
大切なのです。

そう考えて私たちは選手全員が
スタメンだと考えドンドン試合に出すのです。

その経験が次のステージに進んた時に
自信を持って取り組む事ができる
そう思っています。

また、全員で試合に臨む事は
お互いを補完する必要があります。

そもそもチームというのは組織であり
色々なタイプが存在します。

足の速い子もいればそうでもない子もいる
体の大きい子もいれば小さい子もいる
パスが得意な子もいればドリブルが得意な子もいる。

1人1人がそれぞれ強みがあり、弱みがある。

それらを認め合いお互いに補っていくことができれば
チーム力は高くなっていきます。

こういう事を言葉で伝えるのはなく
実際に体験することが人生において
役立つ経験です。

デメリットは、中々試合に勝てないことですが
1人1人とってはメリットだらけです。

だからこそ、小学生年代において
緊張感のある公式戦を経験させているのです。

そして、何より全員が楽しめる場を
提供することが私たちの使命である
ということです。

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