あの子がここまで化けるとは思わなかった。
そのOBはずば抜けてうまいわけではないのだけれど
仲間に前向きな声をかけ続けることができる選手だった。
仲間への声かけは、どんな状況でもやめなかった。
それは負けていてもだ。
その声かけで頑張れたやつもいたはずだ。
たまにケンカになることもあったけど
それくらいどんな状況でも続けた。
これがどんなにすごいことか
想像できるだろうか。
続けることがどれほど難しく、
また素晴らしいことか。
結果をだすためには、そこまでの過程が
とても大切だ。
あきらめないから可能性が続くんだ。
■ノンタイトル
3期生はたいした成績を残していない。
サッカー協会主催の大会では、一度県大会に
出た記憶しかない。
個人では、地区トレセンに2人がいたくらいで
他に目立ったことはないチームだった。
このOBも当然何の肩書もない。
トレセンにも引っかかることもなかった。
でも、腐らずに、休むことなくトレーニングを続けた。
その結果、鹿島アントラーズノルテのジュニアユースに
合格した。
3次選考会でも決まらずに、確か5とか6次選考会くらいで
決まったと記憶している。
受からなかったらどうしようと、何度も相談を受けた。
でも、最後の最後に合格した。
あきらめなければ、何が起こるのかは誰にも
予想はできない。
そして、自分の可能性に期待を持ちづけることが
いかに大事なことだと学んだ。
その後、ジュニアユースの活動が始まり、会う機会も減ったが
話だけは耳に入ってきた。
相変わらず声かけは続けていたらしい。
それもあってか、キャプテンにもなったとのこと。
なんか、似合わないなと思いながらも活躍を聞くのは
うれしいものだ。
キャプテンが似合うのかはおいといても
選ばれる理由は想像がつく。
どんな理由なのかというと、チームの危機に
仲間への声かえができるからだと思う。
苦しい時に仲間を励ますことができるのは
想像するより難しい。
自分、仲間の気持ちを奮い立たせることができる
からキャプテンなのだと思う。
この子の強みがそこ。
その強みを見守り、育ててくれた指導者に出会えた
ことは大きい。
そして、その強みを磨き続けることで
道は開けるものだ。
その証拠にこのOBは、現在福島にある学法石川の
特待生としてプレーしている。
何でも1年ながらトップチームに出ている。
努力は決して裏切らないという言葉があるけど
そのためには、今の1秒、1日の積み重ねがとても大事だ。
その1日の積み重ねが1週間になり、1か月、1年と積み重ね
手が届きそうもなかった山頂に立つことができる。
君にもこんな経験をこれからしてほしいと願う。
最後に、僕たちクレアティーボでは
ジュニアユースチームを立ち上げる。
これは、自分の可能性を信じて努力し
道を切り開くために存在するチームだ。
そして、基本技術にこだわりアイデアを
表現できる選手を育ていきたい。
そのためにも、とめる、ける、はずす、はこぶ、
みる、この5つの技術をみがいていきたい。
技術とメンタルを同時に育て、ユース世代に
送りだしたいと考えている。
新規のチームだから歴史はないけれど
一緒につくり上げてく仲間を募集しています。
体験会を開催しているので、ぜひ参加してください。
ジュニアユース・10月の体験会